笑点の司会などで活躍された、桂歌丸師匠。ハゲネタを許していたのには理由がありました。
お盆に「帰ってきた」桂歌丸師匠
日本テレビの「笑点」(日曜後5・30)が13日に放送され、18年7月2日に慢性閉塞性肺疾患のため81歳で死去した落語家の桂歌丸さんが“出演”し、話題となっている。
出典 スポニチ
この日は国立演芸場からの特別講演とあり、は司会の春風亭昇太が「国立演芸場は歌丸師匠が長年8月に高座に上がっていたゆかりの場所であります」と話し、かつて歌丸さんが「帰ってきたぞー」と言うVTRを披露。その上で「帰ってきたぞーって言ってもらいますので、返事をお願いします」とお題を出した。
出典 スポニチ
ネットでは「歌丸師匠」がトレンド入り。「お盆だからかw 歌丸師匠おかえりなさいw」「こういう粋な計らい嬉しいねえ」「歌丸師匠が帰ってきた。目頭が熱くなりました」「いい企画だ」「円楽さんも連れてきて」「歌丸師匠帰ってきたんだ」などの声が多く寄せられていた。
出典 スポニチ
2018年に亡くなった、落語界の至宝、桂歌丸師匠
落語家の桂歌丸(かつら・うたまる、本名:椎名巌=しいな・いわお)さんが2日、慢性閉塞性肺疾患のため横浜市内の病院で亡くなった。
出典 【桂歌丸さん死去】『笑点』は「桂歌丸師匠ありがとうスペシャル」を放送|ニフティニュース
笑いであの世へ送り出すのが芸人の心意気
歌丸さん死去の報を受け放送された8日の『笑点』では早速、歌丸さんをお題にした大喜利を披露。円楽を筆頭に、歌丸さんと“死”を結び付ける定番の“不謹慎ネタ”を堂々と吐く。
出典 『笑点』仲間の死も“笑い”に “不謹慎”を撥ね退けるコメディアンの覚悟と絆 | ORICON NEWS
人を笑せることを商売としている芸人たちにとっては、自らの死、あるいは盟友、家族たちの死さえ、最大の“オチ”なのかもしれない。桂歌丸さんにしても、自分の死を湿っぽく送ってほしいとはおそらく思っていないだろうし、送る側の笑点メンバーたちもその“期待”に応えてしっかり笑いを取りにいった。
出典 『笑点』仲間の死も“笑い”に “不謹慎”を撥ね退けるコメディアンの覚悟と絆 | ORICON NEWS
笑点での歌丸師匠といえば「ハゲネタ」
昭和の名勝負数え唄といえば言うまでもなく、新日本プロレス絶頂期の藤波辰爾 VS. 長州力、かつての「お笑いマンガ道場」における鈴木義司 VS. 富永一朗、そして「笑点」往年の歌丸 VS. 小圓遊 ”ハゲ・キザ”泥仕合にとどめが刺されるだろう。
出典 拝啓 歌丸師匠 僭越ながら一言だけお許し下さい
プライベートでもハゲネタで笑いを取りに行く貪欲さ
歌丸さんの孫弟子にもあたるタレントの田代沙織さんは、去年の夏に師匠の自宅に行ったエピソードとして頭に育毛剤をかけマッサージをしていた話をサンケイスポーツの取材で明かしています。
出典 【追悼】一度でいいから見て欲しい、桂歌丸ハゲネタ傑作選 : ハゲルヤ - ハゲと向き合うウェブマガジン
「大喜利」では数々のハゲネタが飛び交った
歌丸「冬眠していた熊もそろそろ目を覚ます季節です。そこで皆さんには熊になっていただきました」
— 笑点爆笑回答集[非公式] (@clashofcustoman) May 10, 2017
歌丸「良く寝たかね?」
昇太「僕熊のプーさん。あんたハゲのじーさん」
歌丸「それでは三問目。私がカエサルになりますので、皆さんはブルトゥスになって私を刺して下さい。私が『ブルトゥス、お前もか』と言いますので、そこで面白い答えを返して下さい」
— Watanabe (@nabe1975) August 6, 2015
(カエサル風のハゲかつらを被る歌丸。圓楽が『かつら、いらねえじゃん』と呟き、座布団全部没収される)
歌丸「最近難聴と偽った上、自分で作曲してなかった作曲家が話題です、私がその作曲家になって聞こえませんと白をきるのでさらに何か言って貰いたい」
— 咲来さん@エスコン2勝5敗 (@sakkurusan) March 16, 2014
圓楽「あなたは間違っている」
歌丸「聞こえません」
圓楽「このクソジジイ、ハゲ、ミイラ、鶏ガラ!」
歌丸「山田!あいつの全部とれ」
歌丸「はい、円楽さん」
— クリフ (@bottikurihu) February 22, 2017
円楽「この力で助けてやる!」
歌丸「近寄らないで、この化け物!」
円楽「ハゲモノは俺じゃなくて司会者席のあいつだよぉ」
元SMAP稲垣メンバーもぶちかます
稲垣さんは「桂歌丸師匠とかけまして一流のスタントマンと解きます。その心は、けがない」。外山アナも「桂歌丸師匠とかけまして最新のスマホと解きます。その心は、ずいぶん薄くなりました」と2人は「笑点」でも行われていたように歌丸さんの頭部をダシに笑いをとった。
出典 円楽ばりのブラックさ! 稲垣吾郎が桂歌丸のハゲ&死亡をネタに毒舌謎かけを披露 | テレビ・ラジオで取り上げられた本 | Book Bang -ブックバン-
それもすべて歌丸師匠の優しさから
歌丸師匠がテレビで春風亭昇太さんに「ウケなきゃ私を笑いものにしなさい、この死に損ない!骸骨野郎ってね、お客さんも笑ってください、ほらこれで君が滑ることは無くなったよ」って言ってたのが優しさの塊みたいでとても印象的でした
— あの佐々岡 (@anosasaoka) July 2, 2018
最後まで芸を磨き続けた落語家だった
「牡丹灯籠」「真景累ヶ淵」「怪談乳房榎」などの怪談噺、「塩原多助一代記」「双蝶々雪の子別れ」などの人情噺、歌丸はこれらの大ネタに晩年まで取り組み続けた。
出典 「生涯現役」どこまでも芸を磨き続けた落語家 桂歌丸さんを偲ぶ
取り組み続け、挑み続け、落語家として話芸者として前を向き続け、その背中を見せ続けた姿勢そのものが、まごうことなき桂歌丸の功績だった。落語の道、芸の道に終わりはないと後進に語りかけるかのように。
出典 「生涯現役」どこまでも芸を磨き続けた落語家 桂歌丸さんを偲ぶ