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住職のウソから出たまこと!? 栃木県高平寺「毛はえ地蔵」伝説の謎

栃木県にある高平寺に毛はえ地蔵という名の一風変わったお地蔵様がいるそうです。一体どういう地蔵なのか。まとめてみました。

■栃木県高平寺にある毛はえ地蔵

はえ地蔵

東北道佐野藤岡インターの近く。栃木県栃木市の高平寺(こうへいじ)に「毛はえ地蔵」がある。
出典 朝日新聞デジタル
細い目尻は優しげに垂れ、静かに合掌している。寺があるのは三毳(みかも)山の麓(ふもと)。毛が三つ重なる縁起の良い名前。
出典 朝日新聞デジタル

■毛はえ地蔵にまつわる言い伝え

優しげな細い目尻と手を合わせて小首を傾げる様子がどこか愛らしいですが、この毛はえ地蔵には次のような言い伝えがあります。
出典 栃木県高平寺にある「毛生え地蔵」伝説は僧侶の作り話だった!? : ハゲルヤ - ハゲと向き合うウェブマガジン
「その昔、三毳山の地蔵に頭巾をかぶせてあげた善良なおじいさんがいた。すると髪の毛がふさふさ生えてきた。意地悪なおじいさんが真似をしたが、望みはかなわず逆に生えていた毛まで奪われてしまった」
出典 栃木県高平寺にある「毛生え地蔵」伝説は僧侶の作り話だった!? : ハゲルヤ - ハゲと向き合うウェブマガジン
逸話は冊子にされ地蔵の横に置いてある。
出典 朝日新聞デジタル 
いまをさかのぼること1500年の昔、日本には、毛野国と呼ばれる国がございました。
毛野国、またの名を毛州。現在の栃木県から群馬県にまたがるあたりでございます。現代の我々が聞きますと、けの国だなどとは、なんだか変てこな名前に思われますが、遠い昔にはそんな名前の国が、確かに存在しておったのでございます。
出典 毛はえ地蔵 ①-高平寺通信
時がたちますとその勢いにもだんだんとかげりがみえ始め、毛野国は上毛野国(かみつけのくに)と下毛野国(しもつけのくに)に分裂して、さらにいつしかそこから毛が抜けて上野国(こうずけのくに)と下野国(しもつけのくに)と変わってしまいます。こうして毛野王国の栄華も、はかなき夢のごとく人々の記憶から忘れ去られていったのでありました。
出典 毛はえ地蔵 ①-高平寺通信

■実はこの話には裏がある

だが真実は違う。奈良時代から続く寺の歴史は本当だが、寺に「毛はえ地蔵」ができたのは10年ほど前。逸話は住職の弟で僧侶の仙田陽高(ようこう)さん(49)が創作した。
出典 朝日新聞デジタル 
三毳山の「毳」の字、毛が3つという部分からそれっぽい話を考えたとか。確かに言い伝えでありそうな絶妙な話です。
出典 栃木県高平寺にある「毛生え地蔵」伝説は僧侶の作り話だった!? : ハゲルヤ - ハゲと向き合うウェブマガジン
陽高さんは長年、寺にゆかりの慈覚大師の出自を調べてきた。出生地には複数の説がある。
出典 朝日新聞デジタル 
陽高さんは、その背景を調べる過程で「歴史は必ずしも事実ではない。人間の営みの中で出たうそが、いつしか既成事実化してしまったのでは」と考えるようになった。さらに、陽高さんは「自分でも試してみよう」と思ったという。
出典 朝日新聞デジタル 

■毛はえ地蔵がある高平寺とは?

高平寺は真言宗豊山派に属しております。
総本山は奈良県初瀬の長谷寺で、大本山として東京都文京区の護国寺があります。
出典 高平寺のいわれ | みかも山 高平寺 ~慈覚大師円仁が9歳まで養育された寺~
当寺はみかも山東麓に位置し、面積はおよそ6ha余。
天台宗三世座主慈覚大師円仁が9歳まで養育、修行された寺です。
出典 高平寺のいわれ | みかも山 高平寺 ~慈覚大師円仁が9歳まで養育された寺~

■実際、人は来てるの?

今はまだ、どこかで聞きつけた人が参拝に訪れる程度。時代が積み重なり、多くの人が訪れるようになれば、いつの時代にか「本物」になるかも知れない。
出典 朝日新聞デジタル
薄毛にご利益があると言う逸話が生まれた高平寺の毛はえ地蔵。今日も穏やかに微笑むお地蔵さんの横に言い伝えが書かれた冊子が置かれています。
出典 栃木県高平寺にある「毛生え地蔵」伝説は僧侶の作り話だった!? : ハゲルヤ - ハゲと向き合うウェブマガジン

■ネットの反応は…